「東洋医学における五臓」について

簡単な部分をかいつまんで主なところだけ

紹介させて頂きますね。

 

「脾」

運化をつかさどり、気血生化の源と言われています。

つまり消化吸収を担っており

身体に必要なエネルギーや栄養を生み出している、

といった役割ですね。

また、後天の本(もと)とも言われ

生まれた後に大事にすべき役割とされています。

 

「心」

血脈、神明をつかさどると言われています。

血脈とは全身に血を巡らせる役割の事。

神明とは気持ちや精神的なものの事を指し、

単なる心臓と言った意味以上のものを含みます。

恋して胸がドキドキ高鳴り顔が紅潮する、なんてのも

この心の役割が起こさせていると考えるんです。

 

「肝」

疏泄(そせつ)をつかさどり、血を蔵すと言われています。

気血、つまり全身のエネルギーの流れを

上手く流れるようにコントロールする役割です。

内臓の働きをスムーズにして代謝を促進しています。

 

「肺」

宣発(せんぱつ)と粛降(しゅくこう)をつかさどっています。

簡単に言いますと呼吸の事で

宣発は悪いものを吐き出す、

粛降は良いものを吸い込んで取り込む事を指します。

 

「腎」

水をつかさどり、精を蔵すと言われています。

水とは主に水分代謝の事を指し、

精は成長・発育・生殖機能の役割を指します。

また、腎は先天の本(もと)とも言われ

この世に生を受けた時に両親から授かった

生体エネルギーを宿していると考えられています。

 

 

さて、かなり簡略化かつ駆け足で紹介させて頂きました。

西洋医学で言うところの「臓器」と比べてみると

似たような役割の部分もありながら

ちょっと捉え方が違うんだなぁ、

なんてところがなんとなくでも伝わっていれば幸いです。